機能性食品生活

スーパーやドラッグストアなどで『機能性表示食品』という文字が記載をされている商品が並べられているのを見かけた事があると思います。

この機能性表示食品はどんなものにでも記載出来るわけではありません。では、一体どのような商品が機能性表示食品となるのでしょうか。

機能性表示食品と他の商品との違いや特徴、そしてメリットなどを詳しくみていきましょう。

機能性食品とは?

機能性表示食品とは、どんな食品なのでしょうか。

通常の食品というのはそれを摂取した事による機能性を謳う事は出来ません。

しかし、機能性表示食品はその食品のもつ機能性を謳う事が可能な保健機能食品のひとつなのです。

食品の機能性とは?

そもそも食品の機能性とはどういう事でしょう。

食品にはタンパク質・ミネラル・ビタミン・炭水化物・脂質の栄養的機能である第一次機能、味や食感などの嗜好的機能である第二次機能の他に、3つ目の機能があります。

食品には、上記の5大栄養素以外の成分にも、身体の病気予防や健康維持にかかわる生体調節機能が備わっています。

例えば血圧や神経をコントロールしたり、免疫力をあげるなどの作用が生体調節機能です。

現在、こうした食品のもつ第三次機能が注目をされているんですね。

食物繊維や野菜、果物に含まれるポリフェノールなどのファイトケミカルなどが、この機能性成分にあたります。

機能性表示食品

機能性表示食品は、こうした食品のもつ身体への有効性を事業者の責任により科学的根拠に基づいて商品のパッケージに記載出来るように消費者庁に届け出済みの食品のことです。消費者庁へ届け出るためには、機能性表示制度のガイドラインの要件を満たす必要があります。つまり機能性表示食品とは、制度に基づいて届け出が行われた健康の増進や病気の予防など特定の保健の目的が期待出来る商品で、その事がちゃんと科学的に実証された食品という事になりますね。また、機能性だけではなく、その安全性についても試験などにより確認された食品です。

加えて、機能性表示食品は消費者庁への届け出から60日後に販売が可能になります。ですから、発売の前にその機能性や安全性に関する情報をWebサイトから事前に確認する事が出来るのも、機能性表示食品の特徴だと言えますね。

機能性表示食品の制度とは?

実はこの機能性食品とは、今までにはなかった商品なのです。今まで、食品の機能性表示が許可されていたのは、トクホと呼ばれている特定保健用食品と栄養機能食品の2つでした。機能性表示食品は、平成27年4月に制定された機能性表示制度により登場したものです。

つまり機能性表示食品とは、つい最近登場したものなんですね。でも、どうしてトクホや栄養機能食品があるのにも関わらず、機能性表示制度が出来たのでしょう。この制度について、もう少し詳しく解説していきます。

機能性表示制度が出来た理由

機能性表示食品制度が出来る前までは、特定保健用食品や栄養機能食品ではない健康食品やサプリメントはその機能性(効果)を謳う事が出来ませんでした。どんな事に効果があるのかを謳うと、法律違反になってしまっていたのです。

でも考えてみてください。

健康食品やサプリメントで機能性を表示出来ないという事は、その商品のもつ効果や特徴などの説明が非常に曖昧になってしまうという事です。これでは、消費者が自分にとって適した商品を選ぶ際のデメリットとなってしまいますよね。ですから、曖昧な説明を避け商品者が正しい選択をしやすくする為の制度が、機能性表示食品制度が誕生した意味なのです。

また、機能性表示制度は商品者の選択の助けになるだけではなく、企業の利益アップや市場の拡大にも繋がる制度となります。

機能性表示制度の考え方

機能性表示制度は、以下の3つの考え方が基本の柱となっています。

機能性表示制度の考え方

1.安全性の確保
2.機能性表示の科学的な根拠
3.適正な表示による商品者への情報提供

安全性に関しては今までの食経験・安全性に関する既存情報の調査・動物や人を用いての安全性試験の実施が行われています。また機能性は、臨床試験または研究レビューといった科学的な根拠に基づいて一定の条件をクリアしている必要があります。そして、紛らわしい表現をさけて消費者が正しく商品の判断が出来るように必要な情報を適切に表示しなければいけません。

機能性表示制度の対象は

では、機能性表示制度はどんな商品が対象となるのでしょう。機能性表示制度は、基本的に健康的な成人を対象として食品にのみ適用されます。病気に罹患している人はもちろんの事、妊娠中や授乳中の女性、未成年者も除きます。

一部の商品を除いた生鮮食品を含む全ての食品が、この制度の対象となります。ですから、健康食品やサプリメント、飲料水など様々なジャンルの食品が対象です。ただし、トクホや栄養機食品、アルコール類や脂質、コレステロール、ナトリウムの過剰な摂取に繋がってしまう様な食品は対象外となっています。

機能性表示食品のガイドラインについて

機能性表示制度は、商品者庁への届け出制となっており、機能性表示食品の届け出などに関するガイドラインに則する必要があります。そんな機能性表示食品のガイドライン構成は以下のようになっています。

機能性表示制度のガイドライン

①対象食品となるかどうかの判断
②安全性の根拠
③機能性関与成分の相互作用に関する評価
④生産・製造及び品質の管理
⑤健康被害の情報収集
⑥機能性の根拠
⑦表示の内容

これらのガイドラインの条件をクリアする事によって届け出となります。特に消費者にとって⑦の容器包装に消費者に分かりやすい適正な表示がされているかどうかは、商品選択の際にとても重要になりますね。

容器包装に記載される表示内容は以下のようになります。

容器包装表示内容

・機能性表示食品である旨
・科学的根拠を有する機能性関与成分及び当該成分又は当該成分を含有する食品が有する機能性
・養成分の量及び熱量
・一日当たりの摂取目安量当たりの機能性関与成分の含有量
・一日当たりの摂取目安量
・届出番号
・食品関連事業者の連絡先
・摂取の方法
・摂取する上での注意事項
・調理又は保存の方法に関し特に注意を必要とするものにあっては当該注意事項

また、それ以上の詳細な情報を知りたい場合は、消費者庁のWebサイトで公開されている情報を閲覧する事が可能です。こうした機能性表示食品のガイドラインは、より信頼と安心が出来るようにこれまでに何度か改定をされています。

機能性表示食品と特定保健用食品・栄養機能食品の違い

食品として機能性を表示する事の出来るものを保健機能食品と言います。保健機能食品には、機能性表示食品の他に特定保健用食品、栄養機能食品の3つがあり、一般食品と区別されます。この3つの食品には、機能を表示する事が出来るという共通点がありますが、その詳細は異なった食品です。

まず、特定保健用食品であるトクホは、その有効性や安全性について国が審査を行い消費者庁長官が個別に許可を出しているものです。そして、国が定めている有効性が認められている特定の栄養成分(ビタミンやミネラルなど)を一定以上含んでいる商品であれば、審査を受けたり届け出を出す必要なく機能性を表示する事が出来る商品が栄養機能食品です。

一方、機能性表示食品はこの2つのどちらとも違い、トクホのように個別に許可は受けていませんが、栄養機能食品と違って消費者庁への届け出は必須となっています。届け出なしで機能性を表示する事は出来ません。機能性表示食品の場合、国ではなく悪魔でも事業者の責任において、科学的根拠に基づいて機能性を表した食品であるという点がトクホとの大きな違いだと言えるでしょう。

機能性表示食品のメリット

機能性表示食品と特定保健用食品や栄養機能食品を比較した時、また機能性表示食品だからこそのメリットとはどこにあるのでしょうか。

まず、消費者にとっては機能性が表示される事により、自分の求めている効果のある製品を探しやすくなりますね。例えば、血圧が高い人が血圧をコントロールする為の商品を探したい、と言った時に今まではその機能性をパッケージに表示される事が出来なかったので消費者としては適切な商品が選びにくいものでした。

しかし、機能性を表示する事の出来る特定保健用食品の場合、国からの認可を受ける為には長い年月と莫大な費用がかかります。そのため、どんなに有効性が高い商品であってもトクホとしての販売を断念する企業も多かったんですね。

では、国からの認定も届け出の必要もない栄養機能食品として販売すれば良いのではないか?と思うかもしれません。しかし、栄養機能食品の場合、国から認められている特定の成分が非常に限られているというデメリットがあります。栄養機能食品として機能表示が可能な成分は、脂肪酸1種類、ミネラル6種類、ビタミン13種類のみとなっています。ですから、ファイトケミカルのような食品のもつ第三次機能性は栄養機能食品として機能性を表示する事は出来ません。また機能性に関する表示方法も限られてしまいます。

これらのデメリットを解消してくれたのが、機能性表示食品です。

機能性表示食品のメリットは、商品の効果が分かりやすく選びやすくなったこと、そして安全性や機能性に関する根拠や詳細な情報を消費者庁などのWebサイトから確認出来る事により、商品への信頼性が高まる事にあると言えるでしょう。

機能性表示食品の注意点

機能性表示食品は、メリットばかりが際立って見えるかもしれません。しかし、まだ機能性表示制度が発足してから日が浅い事などもあり注意点もあります。例えば、機能性や安全性に関しての科学的根拠や安全性の試験に関して統一性がなく、商品によってバラつきがあるなどといった問題点が指摘されています。

また、消費者側が注意しなければいけない点としては、機能性表示食品に関して医薬品などと同様の効果を期待してしまう事です。悪魔でも機能性表示食品は、食品という枠組みの中で効果を感じられるものだという事を忘れてはいけません。そして機能性表示食品を生かすには、一日の摂取目安量を守る事や食事の栄養バランスにも注意をするといった必要があります。

また、機能性表示食品以外のサプリメントや健康食品などは摂取する意味がないという訳ではありませんので、その点も注意しましょう。